Ren Design Studio

COLUMN

アウトプットの手段としてのコンテンツとメディア

何かを作り出した時・考えた時に、その作ったモノ・考えたモノをどのようにアウトプットするか?
今ではアウトプットするための手段が沢山ある。
ちなみに、ここで言う「アウトプット」は頭の中にあるモノを、文章なり、絵なり、何かしらの形にする、という意味ではなくて、ユーザーに見てもらえる・接してもらえる、公の状態にするという意味。

私たちの仕事に於いて何かを作ると言うことはどういうことか?
それは作ったものを自分以外の人に見てもらうため、見てもらって、見てくれた人に何らかの良い影響をもたらすことができれば、という思いが根本にある。
そのためには、作ったモノのアウトプットの手段は多ければ多いほど良いと考えている。

では、どんな手段があるのか?
文章、絵、彫刻、写真、映像、音楽、体験の創出などだろうか。
これらは、いわゆる「コンテンツ」で、これらを載せる「メディア」が、本、Webサイト、SNS、アプリケーションなど。

アウトプットする時に、「コンテンツ」を作れることが最重要なのは言うまでもないが、「メディア」も自分で作ることができれば表現の幅やモノが出来上がってからアウトプットされてユーザーに届くまでの時間も短くて済む。何より、表現したいものをより的確に届けられる。

私は「コンテンツ」では写真を以前から撮り続けていて、その中のいくつかを商用のコンテンツとしてアウトプットしてきている。映像や音楽も実は作っているのだが、今のところ公にしているものは少ない。
「体験の創出」とは何のことだと言われると思うが、これについては書き始めると長くなるので、別の機会にまた。
「メディア」については、本の誌面レイアウト、デザイン、Webサイトの作成や、その作成方法のトレーニングなども行なってきた。アプリケーションの開発などは公にできるものはまだないが、近いうちに出していければと考えている。

「コンテンツ」も「メディア」も両方手がける。これからはこの両方のノウハウを持っておくことが、作ったモノ・考えたモノをアウトプットして、それを見てくれた人・それに接してくれた人に何らかの良い影響をもたらすことができると思っているからだ。

これらのことの具体例を示しておきたい。偉そうなことを言っているが、見ていただいて、「何だ、素人レベルのお遊びね」と思われるかもしれない。でもすでに実践していることを記録として残しておきたい。
7年ほど前に作成した映像と、その映像制作について書いた電子書籍を紹介したい。

「ワンソース・マルチユース」という言葉がある。1つのモノを複数の形で利用する、という意味。広告業界などでは「メディアミックス」という言葉もあるが、私は大体同じ意味で捉えることが多い。

映像コンテンツの作成をしたあと、その映像をどのようなプロセスで作ったのかを紹介するために作った電子書籍を作成。この2つを見ていただければ、映像が表している世界観や何を伝えたいか、ということがよりわかりやすいと思う。もちろん、映像だけで分かってもらえることがベストだが、見てくれた人の中に「これはどのように作られたのか?」ともしも興味を持ってくれる人がいれば、電子書籍でフォローすることができる。両方作ることができるから、表現したいモノを、別の面からも表現することができ、ユーザーに伝えることができる。良い影響を与えられたかどうかは別だが…。

2020年4月25日
文 : 東郷 洋

映像「あなたのイメージを現実に」 

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